錦鯉・コイマート
 
  錦鯉の基本的な飼い方を説明します。

「生ける宝石」、「観賞魚の王様」と言われる錦鯉は一尾一尾の泳ぎを見るだけでも錦鯉の美しさを十分に堪能することができますが、池に群雄して様々な模様を織りなす群れの美しさには格別の味わいがあります。 ここでは錦鯉の基本的な飼育方法と注意点について説明します。
 
◆ 錦鯉到着後の放流手順
錦鯉がお手元に届いたら、下記の手順に従って放流してください。
A. 池に放流する場合
1. 到着後ビニール袋を開封せずそのまま池に30分〜1時間くらい浮かべます。
2. その後池の水を袋に半分くらい入れて水あわせを行います。
3. その後池に錦鯉だけを放します。
B. 錦鯉を隔離する施設がある場合
1. まず食塩浴を行います。水1トン当たりに、6キログラムの食塩と5グラムのエルバージュにを溶かした中に、4〜7日間ほど入れます。(水・食塩・薬の割合は厳密に守ってください。)

※食塩浴を行っている間は、錦鯉に餌を与えないでください。

2. 食塩浴後が終わったら錦鯉だけを放流します。

※生産者・業者は、同一生産者の施設内移動でも必ず食塩浴を行います。環境が変わる際にはできるかぎり食塩浴を行うことが望ましいです。
C. 水槽に放流する場合
1. タライ等にビニール袋の鯉と水を開け、水槽の水を半分くらい入れ水あわせをす行います。
2. 1. を何度か繰り返し、水温が同じになるまで時間をかけてください。
3. その後水槽に錦鯉だけを放します。
◆ 錦鯉の飼育のポイント
A. 錦鯉にとっての良い水環境を作る。(バランスドアクアリューム)
   ・水中の溶存酸素を十分にする。
   ・濾過循環で栄養のある水を作る。
B. 適した餌を適量与える。
A. 錦鯉にとっての良い水環境を作る。(バランスドアクアリューム)
【水中の溶存酸素を十分にする】
錦鯉は温水魚で、24〜26℃が最適水温です。水温が30℃以上になると、水中の溶存酸素(DO)が減少して、鯉は酸素不足を起こします。
錦鯉は水中に溶け込んだ酸素を鰓から摂取して呼吸します。落葉、糞、残り餌など、腐敗する物質が池の中に多くあると、分解の過程で酸素が消費され、溶存酸素量が少なくなります。
酸素は空気と接触することによって水中に溶け込むので、水と空気の接触面積を大きくとることが重要です。酸素補給の手軽な方法は新水の注入です。注水時に水面に水を叩きつければ、酸素の取り込みに効果があります。
水中の酸素が極端に不足すると、錦鯉は「鼻上げ」を起こします。鼻上げとは、酸素不足により錦鯉が呼吸困難に陥って、水面上で口をぱくぱくさせる減少です。酸素補給は常に心がけましょう。
【濾過循環で栄養のある水を作る】
錦鯉を飼育するためには、水中のゴミを分離し、有機物を分解して栄養分のある水に浄化する濾過循環が必要になります。
濾過には大きく分けて4種類あります。
@物理的濾過: ふるいわけ、網で濾す、沈殿、オーバーフローによって、目に見えるゴミを取り除きます。
A化学的濾過: 魚に有害なイオン化合物を活性炭やゼオライトなどの鉱物に吸着させてマイナス因子を除去します。
B生物化学的濾過: 浄化バクテリアによって有機物を分解して無機化します。
C植物的濾過: 魚の排泄物など窒素分を水生植物の根に吸着させます。
B. 適した餌を適量与える。
錦鯉は、食べた物が食道から腸に入ると同時に栄養分が吸収され血液の中に入り全身に運ばれます。胃がないので腸に負担のかかる固いものや、大きなものは与えないようにしましょう。餌は1日2〜3回、5〜10分で食べ尽くす程度に与えるのが普通ですが、実際に与えながら調整しましょう。
餌を与えすぎると下痢状態になり、浮き糞を出すようになります。それは消化不良が原因で体調を崩していますので、餌を減らして下さい。
錦鯉は越冬中の約半年近くを絶食するので、水温が10℃以下の場合は餌を与えないでください。消化不良の原因となります。
餌付けは水温13℃くらいからゆっくりと注意深くはじめます。
錦鯉の消化や吸収力を促進させるためには、硬い餌をボールなどで水に浸け餌を柔らくしてから与えます。
 
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